「DAG」Constellation Networkは米空軍とも協業する高速ネットワーク
1) 分散型台帳技術(DLT)のくくりの中のBlockchainとDAG
2) Blockchainの処理コストと速度、スケーラビリティを解決するDAG
3) Constellation Networkと軍・政府機関の連携
★ひと言★
米国空軍、宇宙産業(ロッキードマーティンやレイセオン、ボーイング、マイクロソフト他、大企業・有名大学)とのつながり
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2024.07.20; この記事の内容をnoteにも転記しました。
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▼Constellation Networkとは
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2017年に開始されたConstellation Networkは、オープンソースの開発者ツール、広大なスケーラビリティ、および無料で安全性の高いネットワークを提供している
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「Hypergraphネットワーク(HGTP)」を開発し、その上で稼働するネイティブToken「DAG」 を発行している。
▼Hypergraphネットワーク(HGTP)とは
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Hypergraphネットワーク (HGTP; Hypergraph Transfer Protocol) は、トランザクションの検証に使用される無料の分散型ネットワーク。
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分散型台帳技術の一種である、有向非巡回グラフ(DAG; Directed Acyclic Graph)プロトコルを採用している。イメージでいうと上図のように様々なIoT機器が相互に接続し合いデータのやり取りや検証をするときに使われるネットワーク基盤。
▼DAGとは
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DAGは「Directed Acyclic Graph」の略で「有向非巡回グラフ」というもの。
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分散型台帳技術(DLT)のくくりの中に、Blockchain方式とDAG方式がある。
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DAG(有向非巡回グラフ)とは簡単にいえば「方向性があり、後戻りのできないランダムな点と線の繋がり」のこと。
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Blockchain方式では一般に、複数の取引データをひとつのブロックにまとめて承認するためブロック生成時間とマイナー(取引検証者)への報酬が必要であり、スケーラビリティに課題がある。例えばBlockchainのBitcoinではブロックサイズは1MBに制限されており、1つのブロック生成速度は10分かかる。
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DAG方式ではブロックにまとめずに個々の取引データを一つずつ承認していくため高速な処理が可能。処理コストと時間のかかるマイニングが不要であり、スケーラビリティ問題を解消する特徴がある。
▼Constellation NetworkによるLayer0標準
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Constellation Networkは上図のようにLayer0の部分に位置する
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例えばAmazonがhttpプロトコル上にECサイトを構築し、その上で膨大な商品出店がされているように、Constellation Networkのhgtpプロトコル上で様々なブロックチェーンプロジェクトを構築することが可能となる。
▼ネイティブToken「DAG」とは
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DAGはHGTP ネットワークのネイティブTokenであり、hgtpネットワーク上のState Channelと各ノード間で行われる取引承認時に使用されるTokenである。
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Constellation Networkは無料の分散型ネットワークだが、重要なデータや大きなデータ処理の場合には、より多くのスループットを必要とするため、取引手数料が発生するケースがある。そのようなケースでデータ処理を行うノードオペレーターに対する報酬としてDAGが与えられる。