「現場の合意」から「不動の法律」へ。CLARITY法案が導くデジタル資本主義の土台作り
読者の皆さま、こんにちは。
前回のニュースレターでは、SECとCFTCが共同で発表した「プロジェクト・クリプト」について紹介しました。
「証券か、商品か」SECとCFTCが協力しあう「プロジェクト・クリプト」が変える米国規制の未来 (Link)
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両者の管轄の曖昧さ(証券かコモディティか)を、議会が法律で明確に線引きする「CLARITY法案」の策定・検討が2025年5月から進められていっています。
今回はそのCLARITY法案について紹介します。
CLARITY法案が制定されることで、国家レベルの強制力を持つルールとして効力をもつこととなります。
デジタル資産の分類基準
どの事業者がSEC/CFTCのどちらに登録すべきか
重複・二重規制の解消
「証券 vs 商品」に終止符を打つCLARITY法案の正体

2026.01.19、米国議会で審議が進む「CLARITY法案」は、デジタル資産の定義を「発行体の有無」ではなく「システムの分散度合い」によって法的に分類する枠組みを提示しています。
これは、SECのアトキンス委員長とCFTCのセリグ委員長が「プロジェクト・クリプト」を通じて合意した現場レベルの協力関係を、国民の代表である議会が「法律」として永続化させることを意味します。これにより、政権交代のたびに規制方針が揺れ動くリスクが法的に排除され、米国市場におけるデジタル資産の法的位置付けが決定します。
CLARITY法案は、デジタル資産が証券に該当する場合と、十分に分散された後に商品(デジタル・コモディティ)として扱われる場合の基準を明確化し、SECとCFTCの監督権限を整理することを目的としています。これにより、これまで問題となっていた二重規制や不透明な登録義務が解消され、事業者はより予見可能なルールの下で活動できるようになります。