PanasonicタフブックとConstellation Network($DAG)のコラボ! 社会インフラとして実装されていくネットワーク、トークン活用
いつもニュースレターをご覧頂きありがとうございます。
先日2024/10/24にConstellation Networkのイベント「HyDef」が開催されました。その中で初公開された「PanasonicタフブックとConstellation Networkの提携」について紹介します。
はじめに、すこしニッチな話かもしれませんが、Panasonic TOUGHBOOKは、世界中の過酷な現場で利用されるハイスペックデバイスのことです。(ノートパソコンやタブレット)
10/23に配信した記事では、「PanasonicモビリティバッテリーとConstellation Networkのコラボ」を予想していましたが外れてしまいました。
しかし、Panasonicのバッテリー事業にも、MOBIやGBAが検討している全世界のモビリティバッテリー事業にも、Constellation Networkが採用される可能性は高いと感じますので引き続きウォッチします。
いまや自動車は「走るコンピュータ」「走るスマホ」とも呼ばれます。
Panasonicのタフブックというコンピューター・ネットワークでConstellation Networkが採用されブラッシュアップされつつ、次第に大きなモビリティ(移動体)・ネットワークにも採用される可能性は大いにあります。
「HyDef」の全体動画を閲覧したい方は下記Youtubeリンクから参照ください。
いまグローバル企業や米軍、非営利団体などがConstellation Network(ネイティブトークン$DAG)をどんどん活用していっている様子がわかると思います。
米軍にも認められているConstellation Networkのセキュア通信がPanasonicタフブックにも搭載される
まずは動画を閲覧するとイメージを掴みやすい↓
Constellation Networkの Iron SPIDER ゼロトラスト セキュア通信ネットワークが、軍隊、病院、警察などさまざまな業界で使用されているPanasonicタフブックシリーズに組み込まれる様子が明らかになった。
この提携により、軍事、医療、物流など、安全で検証された通信が必要となる、ミッションクリティカルなあらゆる分野にTOUGHBOOKというデバイスを通して、Constellation Networkが試用・実装されていく。
Constellation のハイパーグラフ転送プロトコル (HGTP) を Panasonic の TOUGHBOOKシリーズに統合するということは、マシン間 (M2M) 通信 (※) の画期的な進歩であり、デバイス間のデータ転送の安全性を飛躍的に高める。
※M2M と IoT のちがい;
「IoT」(Internet of Things)がその名の通り "インターネット"を介した通信を前提としているのに対し、機器同士が直接通信を行い、インターネットに必ずしも接続する必要がないのがM2M。
デバイスレベルでのデータ検証をサポートすることで、Constellation の HGTP は爆増するクラウドサービスへの依存を大幅に軽減し、帯域幅とストレージコストを大幅に節約しながら、最高水準のデータ整合性とセキュリティを維持します。
「パナソニックは世界中に膨大な数の IoT センサーと組み込みインフラストラクチャを保有しており、コンステレーションのネットワーク インフラストラクチャを既存のレガシー ワークフローや新しいワークフローと組み合わせるのに最適なパートナーです。」
「お客様が当社のソリューションをどのように使用しているかを考えると、業界をリードする当社の堅牢なモバイル デバイスで実行されるアプリケーションが確実に機能することを確認することが重要です。
当社にとって、このプログラムは、当社のサポートに依存する業界にさらに貢献するために、パートナーやソフトウェア アプリケーション開発者コミュニティとの関係への継続的な投資の次の段階を示すものです。」
「TOUGHBOOK モバイル ソリューション向けパナソニック コネクト XCELERATE ソフトウェア アプリケーション開発者プログラムに参加」
XCELERATE プログラムは、Constellation Network が安全で DoD(米国防総省) 検証済みの分散型台帳技術を TOUGHBOOK の顧客に提供し、マシン間通信とデータ検証を容易にするのに役立ちます。
PanasonicのTOUGHBOOK向けXCELERATEソフトウェアアプリ開発者プログラムに参加することで、Panasonicとその広範なパートナー企業・ソリューションと緊密に連携していくこととなる。
XCELERATE ソフトウェア アプリケーション開発者プログラム
Panasonic Connectが開催するXCELERATEソフトウェアアプリケーション開発者プログラムに参画することで、下記にアクセス可能となる;
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顧客にとってシンプルでスケーラブルなイノベーションを実現する SDK(ソフトウェア開発キット) および API ライブラリへのアクセス
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アプリケーション開発を促進し、問題を迅速に解決するための技術およびエンジニアリングサポート
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初期および継続的な開発、テスト、認証をサポートするデモンストレーションユニットにより、アプリケーションが現場ですぐに使用できることを顧客に確信させる
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市場戦略のサポートと展開目標
つまりConstellatioin Networkにとっては、Panasonic Connectがもつ技術力と、あらゆる業界とのパートナーシップコネクションの活用・サポート、そして多種多様な既存顧客への採用アプローチをグローバルに展開できることとなる。
Panasonicタフブックの特徴
Panasonicタフブック(TOUGHBOOK)は過酷な現場で利用されることを想定し、商品開発・ラインナップをしている。
耐衝撃・振動性能や防塵防滴性能、高温・低温環境に耐える性能、そしてパソコン自体の安定稼働、あらゆる外部デバイスとの接続性・拡張性など、ハイスペックなデバイスとなっている。
タフブックは個人利用というよりも、過酷な現場で事業を営む法人での利用がほとんどである。
ハイスペックデバイスであるため、価格も高い。1台あたり30万円〜50万円ほどの値段。
タフブックはすでに25年以上の開発履歴を誇る。
余談だが、スタバでMacを開くのではなく、スタバでTOUGHBOOKを開いていたら、一目置かれるだろう。
Panasonicタフブックが利用されるさまざまな業界
Panasonicタフブックは下記の業界で採用されている。
まさに「社会インフラを支える企業・現場」で採用されている。しかも日本だけでなく全世界で。
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製造業
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物流業
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流通、小売業
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医療、福祉業
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公共、サービス業
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インフラ、エネルギー業
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建設、土木業
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保守、メンテナンス業
Panasonic Connectの最近の動向をチェック
Panasonic Connectは、今回紹介したタフブックデバイスだけでなく、多方面で活躍している。
最近の気になる動向を2つ紹介する。
[1つ目] 2023年2月、日立とパナソニック コネクト、生体認証のグローバルな展開・加速に向けた協業を開始
株式会社日立製作所とパナソニック コネクト株式会社は、生体認証のグローバルな展開・加速に向けた協業を開始します。具体的には、生体情報を暗号化する日立の特許技術を活用した公開型生体認証基盤PBI(Public Biometric Infrastructure)とパナソニック コネクトの世界1位*1の顔認証技術を融合し、安心・安全かつ快適な生体認証をさらに追求した新サービスの創出に向け、取り組みを推進していきます。
まさに分散型台帳技術、生体認証、デジタルIDといった、一連のデジタル化社会に進んでいっている。。。
デジタルID関連については過去記事で何度も取り上げているので以下リンクより参照。(無料読者登録で閲覧可能)
[2つ目] 2024年10月、Panasonic Connect子会社のZETES社がデンマークのロボティクス企業Robotizeに戦略投資
2016年にデンマークのリュンビューに設立されたRobotizeは、食品・飲料、重機、清掃設備など、さまざまな業界で信頼されるパートナーとして急成長を遂げてきました。Robotizeは、製造および物流環境における安全で確実、かつ自動化された資材輸送を目的としたAMRの開発を専門としています。同社のソリューションは、スケーラブルで信頼性が高く、使いやすさに定評があり、Zetesの協調型サプライチェーンスイート(Collaborative Supply Chain Suite)を完全に補完するものです。
ZetesとRobotizeは、機械/電子工学、そして優れたソフトウェアの専門家チームを擁し、高度なモビリティ、安全性、およびサプライチェーン実行アプリケーションを組み合わせた革新的なソリューションを創出していきます。これにより、物流業務の効率性と生産性が向上し、労働力全体が強化され、労働力不足などの今後ますます重要性を増して行く課題を克服することができます。
Robotize社のGoPal solution
Robotize社のソリューションは下図のように倉庫内の重量物の移動に主眼を置いている。
下記のような国や地域ごとに規格化された「パレット」を持ち上げ移動することが可能。
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ユーロパレット、ハーフユーロパレット; (GoPal E22/E24/E24W)
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米国/英国パレット(GoPal U22W/U24W)
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トップモジュール/カート/ケージ(GoPal P35)
Panasonic Connectが傘下企業を通して、物流業界・倉庫管理ソリューションにも力を入れている。そんなPanasonic ConnectはConstellation Networkをこれから物流業界にも応用していくのだろうか。
そして、そんな物流業界には数多くのプレイヤーが存在する。
Panasonic Connect同様に、Constellation Networkの採用を検討している企業は他にも複数あるだろう。
例えば、グローバル企業である、