INXのビジネスモデルは安定した営業キャッシュフローを生むか📈 他取引所の営業CF推移をチェック🔍 INXトークンの将来予測に役立てる👨💻
読者の皆さま、いつもニュースレターをご覧頂きありがとうございます。
前回の記事(Link)では、INXの決算資料から営業CFおよび累積調整後営業CFの見方を配信しました。またこれまでの各単年度営業CFおよび累積調整後営業CFをグラフ化したことで今まで以上に現状をイメージできたと思います。
またスタートアップ企業の通説を参考に、INXは成長段階であり、営業キャッシュフローがマイナスからプラスに転じる境目あたりにいるのではないか、ということも共有しました。見逃している方は以下リンクから参照ください。
今回の記事では、取引所を営む他企業の営業CF推移を紹介したいと思います。
また自動車製造業や銀行・金融業といった他業種の営業CFも並べてみることで、取引所ビジネスの安定性がイメージできることと思います。
他企業の営業CFの推移をチェック
それでは他企業の営業CFの推移をみていきましょう。
まずは自動車業、金融業からみていき、その後取引所ビジネスを営む企業の営業CFを紹介していきます。
営業CFの金額の大きさではなく、どのような推移をしているかということに着目してみます。
トヨタ自動車
自動車製造業を代表してトヨタ自動車を取り上げます。
トヨタ自動車(Link)は2024年の世界販売台数で、グループ全体で1082万台を販売し、5年連続で世界トップとなりました。これは、ダイハツ工業と日野自動車を含めたグループ全体の数字です。ライバルのドイツ・フォルクスワーゲンを上回る結果です。
そんなトヨタ自動車の営業CF推移はこのようになっています。

営業CFはプラスが続くものの、ガタガタとしており安定した右肩上がりの営業CF推移とはいえないでしょう。
三井住友フィナンシャルグループ
銀行・金融業を営む三井住友フィナンシャルグループ(Link)の営業CF推移をみてみましょう。
メガバンクの三井住友銀行などを傘下に置く三井グループ・住友グループの金融持株会社です。最近では Olive(オリーブ)とよばれる、銀行口座、クレジットカード、デビットカード、ポイントサービスなどをまとめて管理できる総合金融サービスを提供しています。(Link)
そんな三井住友フィナンシャルグループの営業CF推移はこのようになっています。

営業CFがマイナスになっている年度もあり、またマイナスにはなっていなくとも営業CFが大きく落ち込んでいる年度もあり、営業CF推移は不安定といえそうです。
Alphabet (Google)
Googleの親会社であるAlphabet(Link)の営業CF推移をみてみましょう。

非常に安定した右肩上がりの営業CFが続いています。インターネット検索や広告、YouTubeなどのプラットフォーマーらしい安定した収益モデルです。
証券取引所の営業CFとは
それではここからはいくつかの証券取引所の営業CF推移をみていきたいと思います。INXはデジタル証券および暗号資産の取引プラットフォームを提供しているため、ここに紹介する既存取引所の営業CF推移はとても参考になると思います。
取引所の収益構造についても後方で紹介します。
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