韓国規制局のSecurity Token許可の動き、そして韓国国民年金公団NPSの投資マネージャー;テンプルトンの動き(INX)
1) 2022年11月、INX x Franklin Templeton 他
2) Franklin Templetonは韓国国民年金公団NPSの投資マネージャー
3) FranklinはNPS本部がある全州地区へ事務所開設
★ひと言★
韓国ST市場も拡大傾向。HyundaiといえばBoston Dynamics。
▼2022年11月; PLUG AND PLAYは、Visa、AllianceBlock、INX 、IGT、および Franklin Templeton とともに、新しい暗号資産およびデジタル資産プログラムの立上げを発表した。
▼そんなFranklin Templetonは以前から韓国国民年金公団NPSの投資マネージャーを務めており、巨大な資金を運用している。
NPSは2001年からFranklin Templetonを通じて資産を管理している。
▼そして2023年1月13日、Franklin TempletonはNPS本部がある韓国の全州地区に事務所を開設することを発表。
声明によると、Franklin Templetonは2023年前半、韓国国民年金公団NPSとの関係と協力を強化するためとなっている。 Franklin Templetonは2019年にソウルに1つ目の事務所を開設している。
▼さらに2023年1月18日、複数の韓国企業が「STOプラットフォームを準備」との報道あり。
複数の韓国企業が、23年中にSTO(セキュリティ・トークン・オファリング)関連のサービスを開始する準備を進めている。また、これら企業は規制当局が1月にサービス開始の許可を出すことを望んでいる。
釜山日報によると、複数の韓国大手企業は現在、国の最高規制当局であるFSC(金融委員会)の業界ガイドラインを強く待ち望んでいるという。
FSCは19日にSTOに関する発表を行う予定だが、その意図の全容が明らかになるのは1月末になるかもしれない。
しかし、複数の国内証券企業がトークンを取扱い、発行する「デジタル資産プラットフォームの準備」に追われている中、FSCはそれほど多いハードルを課すことはないだろうと多くの企業は考えているようだ。
▼少し話はそれるが、韓国の自動車メーカHyundai は Boston Dynamicsの株式80%をもつ。これから先、ロボットが社会に普及し始めるとの予想があるが、その大量なロボットをSTOで資金調達する、なんてこともあるのかもしれない。
韓国のHyundai Motor Group(ヒュンダイ自動車)は2021年6月21日、規制当局からの承認および一般的な取引条件の充足を経て、ソフトバンクグループ株式会社(SBG)から米国に本社を置くBoston Dynamics(ボストンダイナミクス)の経営支配権の取得を完了したことを発表した。同取引完了後、Hyundai Motor GroupはBoston Dynamics株式の80%を保有し、SBGは子会社を通じて同社株式の20%を引き続き保有する。
▼最後に
今回取り上げた記事から、韓国でSecurity Tokenの認知と利活用が増えていく傾向がみえてきます。
・韓国国民年金公団NPSとFranklin Templetonの関係性、
・Plug and Playを通しての INXとFranklin Templetonのパートナーシップ、
・韓国規制局のSecurity Token法整備の流れ、
これらをみると、韓国の巨大な資金がデジタル証券市場へシフトしていく中で、デジタル証券取引所として既に実存しているINXも、この韓国ST市場に関与しているのではないかと空想してしまいます。(あくまで想像です)
TradiFiからDeFiへのシフトを促すAlliance Blockが韓国ST市場で利活用されるかも未知数ですが、Alliance BlockのNexera IDをうまく使えば、これから増加していくデジタル証券投資家の個人認証登録をスムーズに実現できるので、Alliance BlockとINXの今後のコラボも要チェックしたいと思います。
以上
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