世界初、ブロックチェーンを活用した持続可能な航空燃料(SAF)の購入ソリューション「Avelia」with Energy Web (EWT)
1) 持続可能な航空燃料SAFの生産から消費までを記録
2) Energy Webは電力市場だけでなく、SAFにまでカバー範囲拡大
3) 誰がどれだけ消費したか、を記録するのに最適なブロックチェーン
★ひと言★
世界中の航空会社もトークン保有する社会が到来か
読者のみなさま、いつもニュースレターをお読み頂きありがとうございます。
今回は、Energy Webを活用した「Averia」というサービスに触れてみます。私たちの生活に欠かすことのできない、燃料や電力といったエネルギー分野にEnergy Webは特化しています。(グローバル大企業の多くが関与しています)
そんなEnergy Webは航空機の燃料にまでカバー範囲を広げていっています。
1. 持続可能な航空燃料「SAF」とは
持続可能な航空燃料のことを、SAF (Sustainable Aviation Fuel)と呼び、航空業界で利活用が推進されている。SAFの特徴は以下の通り;
・SAFはバイオマスや廃食油、排ガスなど原材料の生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルでCO2排出量を従来燃料より約80%削減できる持続可能な航空燃料。
・ SAFは航空輸送のカーボンニュートラルを実現するうえで不可欠な代替燃料だが、現在の世界のSAF生産量は、需要の0.1％未満に留まっており、量産と普及が急務。
2030年までのSAFの利用料・供給量の見通し
下図は経済産業省の資料で、2024年でもSAFの需要および供給はまだまだ普及するには程遠い見通しとなっている。
2030年においても、日本国内のジェット燃料使用量の10%がSAFに代替される予想となっている(決して利用料が多いとは言えない...)。
2023年4月、ANAがSAFを初調達のニュース
全日本空輸（ANA/NH）は、国内で混合した代替航空燃料「SAF（持続可能な航空燃料）」を、伊藤忠商事（8001）から初調達した。羽田と成田を出発する国内線と国際線の定期便に使用する。輸入したSAFの原液（ニートSAF）を国内で混合することで、海上輸送費の低減や品質管理手順の明確化につながり、サプライチェーンの整備が大きく前進した。
世界のSAFに対する意見
「SDGs」という言葉を大きく掲げ、ビジネスや広告でも標語とするシーンが多い日本だが、世界はSAFに対してどのようなスタンスなのか。
世界の航空会社ランキング2023年; 4位のエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)でもSAFの利活用に向けた取組みを進めている。(その他多くの航空会社もSAF利活用を推進中)
・エミレーツ航空は、総2階建ての超大型機エアバスA380型機に代替航空燃料SAFを100％使用したデモ飛行を、現地時間11月22日に実施した。
・4基搭載するエンジンのうち1基に100％SAFを搭載し実証した。同社によると、A380にSAFを100％使用したデモフライトは、航空会社では世界初だという。
このように世界中の航空会社、航空機メーカー(BoeingやAirbus等)、サプライチェーン全体がSAFの普及に向けて取組んでいる。
2. 航空燃料SAFの購入ソリューション「Averia」
従来燃料よりもCO2排出量を削減することが可能なSAFを利活用していくにあたって、以下のポイントが重要となる。
・製造履歴(成分)が証明されたSAFなのか
・そのSAFが製造されるまでのサプライチェーン全体でどれだけのCO2が生じたか
・そのSAFはどの航空会社(航空機)がどれだけ利用したか
これらの証跡、利用状況をセキュアに記録していくのに、DLT(分散型台帳技術)が活用される。
その世界初のソリューションが「Averia」である。
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