INXトークンの上場廃止決定、Republic社の戦略的再編。Form 6-Kを読んでみよう

いまはForm 6-Kを読むしかない
世界のデジタル投資 2026.02.08
読者限定

読者の皆さま、こんにちは。

2026年2月に入り、INXから正式に以下の発表がありました;

・INXプラットフォーム上でのINXトークンの二次取引は廃止する
・上場廃止は、2026年2月15日(日)午前9時(東部標準時)に発効する

今回はINXからの正式な文面を確認していき、今後の流れを考えてみたいと思います。

まずはじめに、
今回引用する、INXがSECに提出している書面「form 6-K」とは以下の役割をもつ書面です。

Form 6-Kの概要

  • 定義: 1934年証券取引法に基づく「外国民間発行体報告書」。

  • 目的: 米国の投資家に、外国企業の最新の経営・財務状況を伝える。

  • 提出の要件: 自国で公表した情報、取引所へ提出した情報、株主に配布した情報が対象。

  • 内容: 中間財務諸表、バーゼル規制関連、重要なプレスリリースなど。

  • 提出時期: 重要な決定や情報の公表後、速やかに(通常、重大なイベントの発生から数日以内)。

つまり米国外の企業であるINXが、Form 6-Kにより、米国の投資家向けに英語での情報を開示している、というものです。

***

1) 2025年12月12日に提出された6-K

[和訳]

このフォーム 6-K は、OpenDeal Inc. (d/b/a Republic) (以下「Republic」) が、INX Limited の所有権変更の結果として INX トークン保有者に対して最近行われた準備金分配の後、今後数週間以内に INX.One プラットフォームにおける INX トークンの二次取引を終了するための措置を講じる予定であり、適用法および INX トークンの条件に従い、裁量による事業判断で INX トークンの買い戻しまたは交換を申し出る可能性があることをご報告するために提出されています。

INX トークンは当初、INX Limited によって生み出された該当純利益から一定の比例配分された分配金を受け取る権利を保有者に提供するために発行されました。しかし、現在まで、INX Limited は設立以来多額の損失を出しており、そのため、INX トークンは保有者に対して利益関連の現金分配を一切発生または発行していません。

INX Limitedの新たな親会社として、RepublicはINXトークン保有者に対し、今後数週間以内に詳細を発表する自主的なオファーへの参加機会を提供し、INXトークンの買戻しまたは交換を通じてその価値を享受する機会を提供する予定です。
Republicは、このオファーがINXトークン保有者に、リスクはあるものの、有意義な投資機会を提供すると考えています。現時点では、INX トークン保有者によるアクションは必要ありません。

本通信は情報提供のみを目的としており、INXトークンを含むいかなる証券の売買申込または売却申込の勧誘を構成するものではなく、また、適用法に基づき証券取引委員会への提出または提供が義務付けられる、あるいはINXトークン保有者に提供される可能性のある申込資料、入札資料、その他の文書に代わるものでもありません。INXトークンの買戻しまたは交換は、適用される証券法および諸条件を定めた確定文書に従ってのみ行われます。INXトークン保有者は、入手可能になった時点でこれらの文書を注意深くお読みください。

[Point]
上記の通り、2025年12月12日時点で以下のことが明言されています;

  • INX トークンの二次取引を終了するための措置を講じる予定

  • INX トークンの買い戻しまたは交換を申し出る可能性があること

  • RepublicはINXトークン保有者に対し、今後数週間以内に詳細を発表する自主的なオファーへの参加機会を提供し、INXトークンの買戻しまたは交換を通じてその価値を享受する機会を提供する予定

  • Republicは、このオファーがINXトークン保有者に、リスクはあるものの、有意義な投資機会を提供すると考えている

INXトークンホルダーは上記の発表をみて、「今後どうなるんだろう」という不安を抱いた方が多くいるだろうと思います。

それでは次に、2026年2月のSEC提出された6-Kを見てみましょう。

2) 2026年2月6日に提出された6-K

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続きは、2569文字あります。
  • 3) これらの動きをどう読むか
  • さいごに
  • 注意事項

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