どうなる、"INX"トークン。上場廃止・買取・異なるトークンへの交換
読者の皆さま、こんにちは。
2025年11月、RepublicによるINXの買収が完了しました。この取引の一環として、INXは、INXトークン保有者に対して現金ファンド(約3,430万ドル)を比例配分で分配しました。
そして12月13日、RepublicのXポストにて「INXトークンの上場廃止」「INXトークンの任意の買戻しまたは交換を実施」する計画があることが公開されました。(詳細は近日公表とのこと)
今回のニュースレターでは、その流れと今後どうなりそうか、に関する情報を共有します。
2025年11月、RepublicによるINXの買収が完了
RepublicがINXの買収を完了したことをお知らせいたします。2年間の努力の成果であり、チームにとって大きな勝利となりました。
今回の買収は、ミラートークン保有者にとって標準的な流動性イベントを超えた流動性パスウェイを提供するための最初の大きな一歩です。現在、多くの非公開企業はIPO、買収、その他の収益化可能な流動性イベントの実現に何年もかかります。それまでは、流動性は依然として実現困難なものでした。
INX は、デジタル証券および暗号通貨の規制対象取引プラットフォームを運営しており、Republic の既存の業務を補完する規制ライセンスと技術インフラを保有しています。
この取引により、Republicの米国および英国市場におけるプレゼンスとINXの規制枠組みおよび取引テクノロジーが融合し、管轄区域をまたいだトークン化資産のプライマリー発行とセカンダリー取引のための統合プラットフォームが構築されます。
9月に発表したAnimoca Brandsのトークン化は、この統合プラットフォームがサポートするように設計されたサービスの一例です。今後さらに多くのサービスが提供される予定です。従来のIPO期間に依存しないトークン化された流動性ソリューションを求める大手非公開企業からの関心が既に高まっています。
Republicのプラットフォームでは、さまざまなスタートアップ企業が資金調達するための場所を提供しており、そこにINXがもつ二次流通プラットフォームを統合することで、一体感のあるPrimary + SeondaryマーケットをRepublicは提供できるようになります。
Web3業界のAnimoca Brandsは、Republicが今後実現する統合された Primary + Secondary (INX)マーケットで稼働することを想定された「トークン化株式」を発行予定であることが2025年9月に公表されています。
Animoca Brands(アニモカ・ブランズ)は、Web3領域における世界的なリーディングカンパニーであり、特にブロックチェーンゲーム、NFT、メタバースの分野で非常に大きな影響力を持つ香港拠点の企業です。
Animoca Brandsは、Web3業界における最大級のベンチャーキャピタル/投資会社としての側面が非常に強力です。
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大規模な投資ポートフォリオ: 世界中の450社以上(情報源によっては600社以上)のWeb3企業やプロジェクトに投資を行っています。
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著名な投資先: メタバースプラットフォームの**『The Sandbox』や、人気ブロックチェーンゲームの『Axie Infinity』**などを開発・運営する企業、NFTマーケットプレイスなど、Web3エコシステムの主要なプレイヤーの多くに出資しています。
「Web3業界のソフトバンク」とも言われるAnimoca Brandsのトークン化株式がRepublicプラットフォームで発行されれば、世界的にも大きな注目を浴びそうです。
12月13日、RepublicからのX投稿「INXトークン上場廃止の予定」
そして12月13日には、INXを買収したRepublicから下記のX投稿がされました。
私たちは、INXトークン保有者へのキャッシュファンド分配を完了できたことを誇りに思います。これにより、INXコミュニティの信頼とビジョンに報いることができました。
INXの物語の次の章に入るにあたり、本日、予定されている上場廃止を発表いたします。これに続き、進化する戦略的ビジョンの一環として、INXトークンの任意の買戻しまたは交換を実施します。 公式の詳細とタイムラインは近日中に発表されます—ご注目ください。
上記Xポストを受けて、INXトークンホルダーの中では、「INXトークンの最大の魅力である営業キャッシュフローの40%をトークンホルダーに分配」がなくなるのではないか、とささやかれています。どちらかというと上記Republicからの声明を「ネガティブ」に捉えている傾向がありそうです。
RepublicからのXポストの英語原文を見てみると、末尾に使われているのは「stay-tuned.」という言葉です。