人道支援という名のデジタルウォレット普及、という視点をもつこと

★3点要約★
1) 2022年後半の災害救助に関する記事2つ
2) Algorand上に構築された災害救援支出プラットフォーム;Kokua
3) Stellar Network上のStellar Aid Assist

★ひと言★
情報あふれる現代、メディアを鵜呑みにしていると危ないことだらけ。
世界のデジタル投資 2023.02.11
誰でも

ここ数年のロシア、ウクライナの状況、そして最近のトルコの災害。それらを取り上げ日々報道するメディア。

真の理由や策略はほんの一握りの人しか知り得ないことだが、理由はなんであれ被害にあった現地の人々がいるのは確かであろう

2022年11月、12月に気になる人道支援関係の出来事があっていたので、それを改めて紹介する。

今後の人道支援において、これらのデジタルウォレット支援が駆使されるのだろうか。

▼(2022年11月30日) Algorand上に構築された災害救援支出のプラットフォームであるKokua を立上げ

Algorand Foundation
@AlgoFoundation
BIG NEWS at @DecipherEvent : @svdpusadisaster announced the launch of Kokua, a new platform bringing efficiency & transparency to relief funding for natural disaster victims — built on top of the @Algorand blockchain: algorand.foundation/news/st-vincen… @aidtechnology #Decipher2022
2022/11/30 21:51
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  • Kokua は、自然災害の生存者とその回復を支援する救援物資とのつながりを簡素化する支払いプラットフォーム

  • 致命的な自然災害の影響を受けた人々は、Amazon と統合され、AID:Tech およびAlgorand財団と協力して開発されたサバイバーウォレットを通じて、アメリカ赤十字社からの援助資金で援助を受けることが可能。

  • 生存者は身元を確認し、Algorandブロックチェーンを介してデジタル支援資金を受け取り、家具やその他の家庭用品などの重要なアイテムと引き換えることができる。注文は Amazon によって処理され、すべて Kokua のサバイバーウォレット内で行われる。

当ニュースレターでは、このKokuaについて以下のような悲観的記述をしていた...

次はこちら;

▼(2022年12月20日) Stellar財団は、Stellar Aid Assistと呼ばれる新しいツールを展開。

これにより、人道支援組織は、緊急に必要な現金支援を迅速、手頃な価格、透明性を持って提供できる。人々はリモートでデジタルドルを受取り、自己保管のモバイルデジタル ウォレットに保持することができる。

Stellar
@StellarOrg
Good news! Stellar Aid Assist, a tool that enables humanitarian organizations deliver funds quickly, affordably, and transparently is now available.

But how do recipients of relief payments through Stellar Aid Assist receive and use the funds? Read below
stellar.org/blog/how-to-us…
How to Use a Wallet Employing Stellar Aid Assist - SDF Blog stellar.org
2022/12/20 04:27
58Retweet 222Likes

これについては、12月のニュースレターで以下のような記述をしていた...

この資本主義社会を回している大きな組織や企業が目指すことの要素として、
(順不同)
・キャッシュレス社会
・デジタルアイデンティティ
・グレートリセット
などがあることを思い出して頂きたい。これらはダボス会議をはじめいろいろなところで明言されていることである。

 災害が起こったり起こされ、財産や食糧を失ってしまえば、人道支援を受けることになる。その人道支援を受けるにはデジタルウォレットの利用が必要となり、デジタルIDをもち、出生記録や居住情報、家族構成、収入など、さまざまな情報がひとつのチェーンのように紐付け管理されるようになる。

そのデジタルウォレットを実現している分散型台帳記録(含むブロックチェーン)技術によって、アメリカなど遠方からの国からも即時性のある送金・人道支援が可能となる。

見方によれば、これまでの人道支援策よりも圧倒的なスピードで被災者へ送金ができることは技術の進歩による大きなメリットと思われる

しかし、効率性を求める社会・人間を考えてみれば、次のようなアクション(言い方によっては計画)も容易に考えられる。

・被災者のスマホにデジタルウォレットをインストールし支援金の入金が可能となる。
・しかし、被災者のスマホが誰かに奪われ、被災していない人がその支援金を横領する。
そのような事態にならないよう、デジタルウォレットはスマホにインストールするのではなく、"人体に取り込むようなデジタルウォレットの在り方" が要求される。(そういう社会風潮をつくる)

・・・

そこに倫理観や個人の意志などは尊重されるのだろうか。

哲学者のハンナ・アーレントは、

悪の凡庸さ、 ~大衆の思考停止こそ社会的罪〜

▼最後に

 リスク分散会のニュースレターでは、金銭的なリスク分散やチャンスのことだけでなく、生活していく上でのリスクを考える事柄にも触れ、何らかのきっかけとなるよう、配信をしています。

 病院や会社、組織の方針やルール、メディアによって形成される風潮、社会の目、一見正しそうに思えるエビデンス、歴史(過去の記録)、権威ある者の発言 など、そういった情報に安易に流されていてはいけない事柄がここ2, 3年でとても増えました。

 技術やものごとには良い面と悪い面の二面性があり、良い面ばかりに気を取られていると、悪い面を見失い、考えることもできなくなっていきます。

 メディアや同調圧力、群集心理に流されず、一旦立ち止まって、私たちのような大衆一人ひとりが世界の違和感に気づいて、少しずつでも考えないといけないということは、第二次世界大戦の出来事からも学ぶことができると思います。

しかし、現代は「お金」がないと生活していけないことがほとんどであり、上掲のような完全キャッシュレス・デジタルウォレット・デジタルアイデンティティの波には逆らうことはできないのかもしれません。。。

そのような社会到来(およびそれを実現するための社会変革・混乱=グレートリセット)はもう間近と思われ、それに対する予備知識を持っておくことで できる準備もあると思います。

それは例えば、デジタルウォレットの仕組みを何となくでも知ること、次代の通貨(→デジタル通貨)や株式投資(→デジタル証券)はどういう風なものか、そういったことを知ることから始めることができます。

以上
リスク分散会(https://ris9bun3kai.studio.site/)

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