貨幣の歴史、通貨発行権の所在、社会構造を認識する. そして投資を考える
1) 貨幣の歴史を俯瞰しよう
2) 通貨発行権の所在や大企業株主構成をみれば、この世はピラミッド構造とわかる
3) 投資とはそのような社会構造の一部分に資金を投じるということ
★★ 一言でいうと ★★
ピラミッド構造の上層部は「どこの誰ら?」を追い求めるのは時間の無駄であり、「この世はそういう構造」ということだけ、まずは認知しよう
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▼1. 貨幣の歴史
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金本位制時代は所持している金・銀の総量までしか紙幣を発行できなかった
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金や銀の採掘には限りがあり、経済発展すると紙幣の量が不足していった
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金庫番(ユダヤ系金融機関・政府)は、「国民は一斉に金銀と紙幣を交換にはこないだろう」と考えていた
ちょうどその頃1929年「世界大恐慌(The Great Depression)」が起き、経済立直しの必要性も生じ、1931年「管理通貨制度」に移行。
世界大恐慌という惨事が後押しする形で、
金庫番たちが理想としていた「管理通貨制度」に世界的に移行していきました。
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通貨発行権をもつ中央銀行(民間組織)は金銀の総量に関係なく紙幣を発行可能になった
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紙幣の発行量を調節することで物価の安定や経済の成長を行うように.
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"無"から作り出されたお金の信用は、価値あるものといつでも交換できるという"信用"がベースになっている
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これが現在の金融の仕組みである「信用創造」と呼ばれるもの.
▼2. 通貨発行権をもつことの意味
私たちは学校教育やメディアを見聞きしてきて
「各国の政府がトップ」「政府は国民のために動いてくれている」と思っています。
ここで、上図をみながら紙幣が生み出される流れを見ていきます;
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中央銀行から国立印刷局へ印刷依頼
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紙幣の原価は、紙+インク+技術+諸費用 = 数十円相当
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中央銀行はその原価数十円の紙幣を、「1,000円札」「5,000円札」「10,000円札」として世の中へ流通させる。グローバルな金融業、大企業、そして国々へと貸し出していく。
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お分かりの通り、この時点で既に中央銀行(通貨発行権をもつ者)は「資本という力」を手にします。
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貸し出した資本に対して、中央銀行は「利子付き」でその貸し出し資金を回収していく
上図のように、通貨発行権とその創造された通貨の貸し出しの流れ、利子付きでの返済の流れをみれば、見えてくる力関係は下記の通りです。
中央銀行 >> 金融業 >> グローバル大企業 >> 政府 >> 市民
通貨の歴史や通貨発行権の所在、金脈の流れを俯瞰し、
このピラミッド構造にまず気づくことが
これからの資産防衛、投資において非常に重要です。