RippleもステーブルコインRLUSDを発行か! RLUSDが流通するとどうなる? EthereumやStellarネットワークでもひろがるステーブルコイン!
読者のみなさま、いつもご覧いただきありがとうございます。
先日、Ripple社からもステーブルコイン(RLUSD) が間も無くリリースされる、という報道がされました。
そんなステーブルコイン;RLUSDに触れながら、他のネットワークでも提供されているステーブルコインについて、有名どころを整理してみたいと思います。
下図のように、既存のステーブルコインとRipple社のRLUSDを一覧にしてみると、業界概要がつかみやすいと思います。ぜひご覧ください。

▼Rippleのステーブルコイン「RLUSD」
Ripple社が計画する RLUSDステーブルコイン(Ripple USD) の発行について、ニューヨーク州金融サービス局が最終承認の間近であることが発表された。
下記の情報によると、2024年12月4日にRipple社からステーブルコインの利用開始が正式発表がされる予定とのこと。
Foresight Newsによると、XrpScanの最新データによると、RLUSD Treasuryは約13時間前に約999万7000枚のRLUSDトークンを鋳造しており、RLUSDステーブルコインのテストが継続中であることを示唆している。
以前、フォーサイトニュースは、ニューヨーク州金融サービス局がリップル社にRLUSDステーブルコインの発行を承認する意向を伝えたと関係者が示唆したと報じた。リップル社は12月4日にこのステーブルコインを正式に発売する予定だ。
上記のような報道もあり、XRPトークン価格は爆上げしている。過去最高値にも接近している。
▼RLUSDは XRP LedgerとEthereumネットワークで稼働
上図webサイトの和訳;
・支払い専用に構築されたステーブルコインを使用して、チェーン上で USD を保有、購入、取引します。
・Ripple USD (RLUSD) は、1 米ドルの一定価値を維持するように設計されています。
・XRP Ledger および Ethereum ブロックチェーンで発行される Ripple USD は、現金および現金同等物の分離された準備金によって完全に裏付けられ、1:1 で米ドルと交換できます。
・**Ripple USD の利用可能性は規制当局の承認を条件とします。
▼(参考) Ripple社のRippleNetを採用する金融機関は45か国300金融機関以上
Ripple社のRippleNetは45カ国 300以上の金融機関で利用されている。(最新の他記事によると55カ国以上で利用されている (link))
金融機関は従来のSWIFTやカスタムAPIではなく、RippleNetが提供する標準APIを活用することで、ネットワーク上のどの金融機関とも瞬時にリアルタイム決済をすることが可能となっている。
すでに世界中の金融機関で利用されているRippleNet (現; Ripple Payments)を提供するRipple社からステーブルコイン(RLUSD)が社会に提供されることになる。
上記のRippleNet (現;Ripple Payments)が金融機関向けであるのに対し、ステーブルコインRLUSDは一般ユーザーに広く利用されることが予想される。
※ RippleNetは、2023年にRipple Paymentsにリブランドされている。
▼(参考) RippleNetはISO20022の登録管理グループの一員にも

RippleNet は、あのISO20022の登録管理グループのひとつにもなっている。
ISO20022については過去記事を参照↓↓
▼すでに発行されている他のステーブルコイン
Ripple社が食い込むステーブルコイン市場には、すでに多くのプレーヤーが存在する。
すでに発行されているステーブルコインとして、よく耳にするところは以下のようなものがある。
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Circle社
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Paxos社
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GMO Trust社
ひとつずつ概要を掲載していく↓↓
Circle社
▼USDC
Circle社が提供するステーブルコイン;USDCは世界で一番有名なステーブルコインといえるだろう。
USDCの市場流通量は $38.1Billionに達している(約5兆7,000億円)。USDCの市場流通量、準備金の状況についてはCircle社のwebサイトで情報開示されている。
USDCは現在、16のネットワークで利用可能となっている。
▼EURC
また、Circle社は米ドルステーブルコインだけでなく、ユーロのステーブルコイン; EURCも発行している。
このCircle社のUSDC(米ドル)、EURC(ユーロ)をみれば、Ripple社においても、RLUSD(米ドル)だけでなく、ユーロ版ステーブルコインも計画している可能性が高いだろう。
Paxos社
Paxos社は複数のステーブルコインを発行している。
以下に示すように、ステーブルコイン発行の承認を得ている国ごとに、ステーブルコインの呼称やネットワークが異なっている。
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USDP
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PYUSD
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USDG
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USDL
▼USDP (Pax Dollar)
→ 規制当局; ニューヨーク州金融サービス局
USDP (Pax Dollar)は、EthereumネットワークとSolanaネットワーク上で利用可能なステーブルコインである。
▼PYUSD (Paypal USD)
→ 規制当局; ニューヨーク州金融サービス局
PYUSD (Paypal USD)は、決済ソリューション企業Paypalのステーブルコインで、Paxos社が発行しているもの。
PYUSDも、EthereumネットワークとSolanaネットワーク上で利用可能なステーブルコインである。
PYUSDは、PayPalおよびVenmo上で購入・販売・保有・転送することが可能となっている。
すでに多くのユーザをもつPaypal, Venmo上で扱えるステーブルコインとして注目を浴びている。
▼USDG (Global Doller)
→ 規制当局; シンガポール通貨庁(MAS)
USDGはシンガポール通貨庁(MAS)の承認により発行されているステーブルコインである。
USDG は、DBS銀行と連携して準備金の管理がされていることが特徴である。
▼USDL (Lift dollar)
→ 規制当局; アブダビグローバルマーケットADGM 金融サービス規制局
USDLはアブダビグローバルマーケットADGM 金融サービス規制局により認可されている。
GMO-Z.com Trust社
▼GYEN
▼ZUSD
GMO-Z.com Trust社は、日本円のステーブルコイン; GYENと、米ドルのステーブルコイン; ZUSDを発行している。
GYEN, ZUSDともに、Ethereum、SOLANA、Stellarネットワークで利用可能となっている。
AUDC Pty Ltd
▼AUDD
オーストラリアドルのステーブルコインとして、AUDD が発行されている。発行会社はAUDC Pty Ltd.
AUDDは、Ethereum、Stellar、XRP Ledger 、さらにHederaネットワークで展開されている。
▼RLUSDが流通するとどうなる?
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- ▼XRP Ledgerというレイヤー1ブロックチェーンが自身のステーブルコインを発行するということ
- ▼さいごに
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